出生前診断ついて


出生前診断とは

胎児に先天性の病気、奇形、染色体異常がないかどうかを調べる検査の総称です。

その診断がもたらす意味を十分に理解し、検査の必要性、副作用などをよく考えた上で、ご希望の方は妊娠15週までに医師にお伝えください。(保険適用はなく、自費での検査です。)

*検査でわかる染色体異常は先天異常の一部のみで、すべての胎児の病気がわかるわけではありません。

クアトロテスト(母体血清マーカーテスト)

妊娠15週から18週までにお母さんの血液を採り、その中のいくつかの物質の値を測定することで、赤ちゃんがダウン症(21トリソミー)である可能性を推定するものです。18トリソミーや神経管損傷(無脳児・髄膜瘤など)の可能性もわかる場合があります。

お母さんの血液を採るだけですので、赤ちゃんへの副作用はありません。ただし、結果は、確率の数字ででてきますので、赤ちゃんがダウン症であるのかないのかがはっきりわかるわけではありません。

検査は当院で行います。(3万円) 結果は2週間後にお伝えしています。
結果を見て、確定診断をご希望される場合は紹介先病院で予約を取り、妊娠17週ごろまでに羊水検査をすることになります。ですので、クアトロテストご希望の方はお早め(妊娠15週まで)に医師にお伝えください。

クアトロテスト(母体血清マーカーテスト)(詳細)

羊水検査

<検査方法は?>
妊娠16週前後にお母さんのお腹に注射器を刺して、赤ちゃんの周りにある羊水と呼ばれる水を採取します。 これを培養してそこに含まれている赤ちゃんの細胞から赤ちゃんの染色体を調べます。
<検査結果は?>
赤ちゃんの染色体異常の有無がほぼ確実にわかります。結果がでるまでに3〜4週間かかります。
<リスクは?>
この方法の最大の問題点は、子宮の中に針を刺さなくてはならないために、絶対に安全とはいえないことです。 どんなに慎重に行っても、検査のために破水してしまったりして流産になる確率が200分の1あると言われています。
<検査を受けるには?費用は?>
羊水検査は大学病院などに紹介して予約を取って受けていただきます。費用は12〜15万円くらいです。
<当院医師から>
赤ちゃんが染色体異常である確率は、お母さんの年齢が進むとともに高くなり、35歳でおよそ200分の1となります。 羊水検査で流産になる確率が200分の1なので、34歳以下の場合、赤ちゃんが染色体異常である確率より、羊水検査で流産をしてしまう確率の方が高くなってしまいます。 私たちは、ご両親に特にリスクがない場合でお母さんの出産予定日の年齢が34歳以下の場合は羊水検査をおすすめしません。35歳以上でそのリスクをご理解いただいた上で、羊水検査をご希望になる場合は、担当医にご相談下さい。
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