不正出血(子宮出血)
女性の不正性器出血の原因には、実にさまざまなものがあげられます。
何といっても一番心配なのは子宮がん(子宮頸がんと子宮体がん)でしょう。
次に子宮の良性疾患である子宮筋腫、子宮頸管ポリープ、子宮膣部びらんなどが考えられます。
50歳前後には急激な女性ホルモンの低下が起こり、いわゆる更年期出血も多く見られます。
また、若い方では何らかの原因で卵巣機能が低下し、無排卵の状態が続きますと、たびたび少量の出血を繰り返すことがあります。これを無排卵周期症と呼んでいます。
以上は、妊娠とは関係のない出血ですが、中には妊娠と気付かないで出血があったと来院する方もいます。(妊娠初期の出血)
このように、多くの原因が考えられますので、検査によって出血の原因をはっきりさせる必要があります。
検査には以下のものなどがあります。
ポリープやびらんのように放置しても大丈夫なものもありますが、原因となる疾患に対して最も有効な治療を受けることが大切です。
- 子宮の細胞診(頚部、体部)
- 超音波
- 各種ホルモンの測定
- 妊娠反応
- 基礎体温の計測